素人にもできる

スタビライザー取り外し

 サスペンションをやわら八段にしてみると、スタビライザーがジャマになってきます。せっかくのしなやかな足が束縛されてしまうんです。
 しかも、スタビはフロントにしかないので、コブに乗り上げると負荷がすべて後輪に掛かってしまい、非常に不安定な姿勢になりやすく危険です。
 そこで、素人にもできるスタビ解除。なんたって外すだけですからね。楽勝楽勝。たぶん。

スタビライザーは、取り外してしまうと車検に通らないほど重要な部品です。
取り外す場合は、スタビライザーの役割、なぜスタビが必要かなどをよく理解した上で、自己責任で作業してください。

用意したもの
・ラチェットレンチ(12mm、14mm、17mm)
1475 ツ-ルセツト


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1.平らな場所で作業する

 作業は、平らな場所で行います。
 スタビは、左右のタイヤがバラバラに動かないように繋いでいるバネです。車軸と車体が平行になっていない場合、テンションがかかっていて外れにくいだけでなく、ネジを外したときに弾けて危険です。

2.フロント側の金具からスタビを外す

 まず、フロント側、スタビを保持している4本(片側2本×左右)のボルトを外します。



 僕はタイヤ側の大きなボルト(手順3)から外してしまったのですが、そうするとフロント側のボルトを外すときにグラついてしまい、結局タイヤ側のボルトを締め直すことになりました。まず、フロント側から外した方がよさそうです。
 このボルトは12mm。かなり錆びていましたが、わりと楽に回せました。車検時にはまた付けなければならないボルトなので、ステンレス製のを買っておいたほうが良さそうです。

3.タイヤ側のボルトを抜く

 次に、タイヤ側のボルトを抜きます。



 これは非常に固い。両手でレンチを握って全身で引っぱっても回りませんでした。
 そこで一工夫。レンチの下にジャッキを入れて、ジャッキアップの力でレンチを回します。これなら、ゆっくりと強い力でレンチを回せます。あったまいー。



 いったん回り出せば、あとは手の力で回せます。
 左右1本ずつのボルトを外すと、スタビは完全に取り外せます。

4.スタビを取り出す

 で、この外れたスタビを取り出すのに一苦労。あっちに引っかかりこっちに引っかかり、なかなか出てきません。
 でも、こういうのは
キャスト・パズル バロックキャストパズル
でさんざんやりましたから。じっくり観察すれば、大丈夫。
 まず右にずらし、



 引っ張り出しながら左にずらす。これで取り出せます。



5.フロント側の金具を取り出す

 それほどジャマにならなそうだけど、やっぱりブラブラしてるのもなんなので、この金具も取ってしまいます。



 ナットを外すだけなので、簡単。ワッシャをなくさないように。



6.ボルトの穴をふさぐ

 さて、タイヤ側のボルトを抜いた後ですが、穴が開いたままだと水や泥が入ってしまい、錆びちゃいそうです。
 ここは同径のボルトで穴を埋めておきましょう。スタビを留めていたボルトは、ネジのない部分があり、4cmほど頭が出てしまいます。ここを岩か何かに引っかけたらたいへん。別に普通のボルトを買ってくる必要があります。

 …と思ったのですが、ちょうどいいボルトが近所のDIYショップでは見つかりませんでした。径はいいんですけど、ピッチが普通のより細かいんですね。ジョイフル本田とかなら売ってそうですけどね。

 <2006/10/16追記>
 タイヤ側のボルトを抜いたあと、それからフロント側のナットを外したあとは、必ず、かわりのボルト・ナットを取り付けておきましょう。
 そうしないと錆びてしまって、スタビを再装着するときに焦ることになります。

7.インプレッション

 バンパーを握って、揺すってみます。
 これがかなり揺れる。おいおい大丈夫かおいおいと言いたくなるほど。ちょっと不安です。



 でも、リア側を揺すってみると、同じくらい揺れます。つまり、前後のバランスが良くなったということで。無茶な運転しなければ大丈夫でしょう。たぶん。
 実際に走ってみると、明らかにふにゃふにゃ。ちょっと心許ない感じ。
 でも、前のショックをちょっと堅めにしたら、ほとんど違和感はなくなりました。そのかわり、当然、段差のショックが大きくなります。しばらくセッティングを変えて楽しんでみることにします。


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