素人にもできる

キーレスエントリー化

 最近の車は、キーレスエントリーがあたりまえ。JA11もキーレス化したい…と思っても、ユニットは高いし取り付けも難しそうだし…と諦めてました。
 ところが、ヤフオクでずいぶん安く出品されてるじゃないですか。これはもう、やるしかない。うむ、やるのだ。


アクチュエータ(モーター)の大きさや形は、メーカー・型番によって、違うかもしれません。
JA11への取り付けは、ドア内にアクチュエータを組み込むスペースを見つけられるかどうか、にかかっています。今回は別のロッドにちょっと干渉してるという状態で、なんとか取り付けられました。
ここで紹介しているのは、あくまでも一つの成功例だ、ということをご了承ください。

用意したもの

キーレスエントリーユニット(ヤフオクで落札)
ハンドドリル(ネジ穴を開ける)
油性ペン(穴あけのマーキングに)
ドライバー
自己癒着テープ(ビニールテープみたいにベタベタしないので)
など


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1.レギュレータハンドルを外す

 何はともあれドアの内張を外すんですが、そのまえにドアを開けるレバー、ドアを閉めるときに引っぱるハンドルのカバー、そしてレギュレータハンドル(窓を開けるクルクル)を外します。レギュレータハンドル以外はプラスドライバ1本で外せます。




 レギュレータハンドルを裏側から見るとこうなってます。写真のように、内装ハガシやマイナスドライバーを押し当てるとピンがずれて、レギュレータハンドルが外れるようになります。
 この後の作業中、何度も窓を開け閉めすることになるので、内張を外した後にレギュレータハンドルを再び取り付けます。ピンは外したままにしておきましょう。
 ところで、ピンの向き、ドライバー側と助手席側で違ってたんですよねー。隙間から見て、どっちから押したらいいか確認してください。




 ピンをずらすと、レギュレータハンドルは簡単に抜けます。

2.内張を剥がす


 

 まず、ドア開きすぎ防止ベルト(正式名称いまだわからず)を外します。
 その後、内装ハガシを使って、内張を剥がします。ピンの位置は、内張の表面を撫でればわかります。
 バキンバキンとけっこう大きな音がしますが、大丈夫。




 ここまでは簡単。




 このあと、防水用?のビニールをていねいに剥がします。このビニール、ネバネバベトベトする、非常に不快な物質でくっつけられてます…。やだなあ、もう。やっかいなことに、手に付着すると非常にやっかいです。注意。かといってビニールだけを引っ張るとちぎれちゃうし…。とにかくゆっくりと慎重に剥がしましょう。

3.アクチュエータを取り付ける

 最大の難関。いよいよ、アクチュエータを取り付けます。
 取り付け場所を探すわけですが、1時間ほど、あそこでもないここでもない、あの向きこの向きいろいろ試して、諦めかけたそのとき。




 ココ! この場所この向き! これなら入ります!
 ドアを開けるレバーのロッドと、ちょっと干渉します。でも、大きな影響はないのでここに取り付けることにします。なにより、ココに入れるしかないんですよ。
 窓を開け閉めしたり、ドアを開けるレバーを引いたりして、アクチュエータにぶつからないことを十分確認してください。
 ドアを開けるレバーに繋がっているロッド(写真の左の方に伸びているロッド)は、レバーに連動して少し上下に動きます。レバーを引いても干渉しないように注意。




 内張を止めるピンですが、この位置のはアクチュエータと干渉してしまうのでとっぱらいます。一個くらいなくても大丈夫でしょ、と。もし問題があればあとでなんとかします。




 ドリルでネジ穴を開け、アクチュエータを固定します。あとはアクチュエータに取り付けるロッドを芸術的に曲げ、ドアロックのロッドと繋ぐ。ここまでできれば、大きなヤマは越えました。
 ところで、このロッドの曲がり具合、まさにアートです。国立近代美術館の方、展示したいというご要望があれば検討します。
 一見、アクチュエータの動きとロッドの動きが平行になっていないように見えますが、大丈夫。平行です。平行じゃないと、スムーズに動きません。
 助手席側は省略します。

4.配線

 ヤマを越えたら、あとは配線です。




 ドアの内部ではなく、内張のすぐ裏に線を通すことにしました。ドアの内部は窓を上下させるためのパンタグラフ状の機構や歯車があって、線を挟みそうだったので…。取り付け後の話ですが、内張が膨らんだりすることもなく、問題ないようです。
 ちなみに、線は自己癒着テープで巻いてあります。ビニールテープだと、時間が経つとノリがはみ出てベタベタするので、僕は使いません。それから、金属のカドに当たる部分は念入りにテープを巻いてください。振動でこすれて断線することがあります。


 

 ドアから車内への配線は、このようにしました。開きすぎ防止ベルト(なんか名前あるんだろうな)をまたぐようにすることで、配線が開きすぎ防止ベルト(もうこれでいいや)の内側に入ることはなくなります。これで、挟み込みを防ぐわけです。




 今回のユニットはヤフオクで落としたのですが、ハザードに繋ぐためのダイオードも付けてくれました。なので、安心して繋げられます。
 ウインカーの線は、コンソールの下、一番でっかいコネクタにあります。
 青地に赤の線と、青地に黄色の線がそれ。でも、詳しくはちゃんとサービスマニュアルなど配線図を見てくださいね。

 …あれ?
 ってことは、スイッチさえあれば、あの使いにくいハザードスイッチを移設できる、っていうことだな…。よし、今度やろうっと。
 2007/01/29追記
 そんなに簡単じゃありませんでした…





 ところで、このユニット、「開ける」と「閉める」が逆でした。不良品とかではなくて、車種によって向きが違うからだそうで。
 ジムニーの場合、写真のように青と緑、白と茶の線をそれぞれ入れ替えます。
 本当は、アクチュエータに繋ぐところで線を逆にするんだろうけど…、ここでやっておけば1箇所で済むので。
 右端の白と茶は用途不明。どこにも繋げないのでほっときます。

5.本体の取り付け

 あとは本体を取り付けます。




 ここに取り付けました。
 結構大きくて、他に場所がないんですよねー。もうちょっと、目立たないところにしたかったんですけど…。

 でも、これで、
 完成!です!

6.インプレッション

 うう…。
 感動的ですよ。
 ボタン一つでロック解除されて、ハザードが点滅して…。
 5時間くらいかかったけど、やって良かったなぁ…。
 リモコンの閉じるボタンを長押しすると、15秒間ハザードが点滅するんです。広い駐車場とかで、便利そうですね。
 2007/01/29追記
 見通し100mくらい届きました。

 
 このユニット、スピーカーも付いてて、ハザードと一緒に鳴るようにできるんですが…、ものすごく大きい音で迷惑に鳴りかねないので、付けませんでした。適当なピヨピヨホーンでも買ってきて付けようかな…。
 
 あー。今日は祝杯ですよ。うん。


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