1.現状の確認
クラックどころの騒ぎじゃありません。
錆びてるというか、なんかもう腐ってる感じ。
こんなんでも治せるのか?と少々不安になります。
落ち込んでしまったときに救出できるように針金を巻き付けてあります。
2.錆びたナットの取り外し
ラスペネを吹き付けてナットが回ってくれればいいんですが、どうしても回らない場合は無理しないで割った方が早いです。僕の場合は2週間くらいなんとか回そうと頑張ったんですが、その労力と時間を考えたらナットブレーカー(ナットスプリッタ)を買ったほうが安上がり。
慎重にブレーカーを締めていって、ナットに刃が食い込み、「おかしいな、これひょっとして割れないんじゃないか?」と思ったあたりでさらに慎重にちょっとずつ締め込んで行くと、最後に「パキッ」って割れてくれます。
ナットブレーカーは、ナットの外側からクサビを押しつけてナットを割ります。
なので、ボルトの山が少しつぶれてしまいます。
そのままではナットが入ってくれないので、あとでネジ山修復ヤスリで山を整えます。
3.ボルト部分の錆落とし
ラスペネを吹き付けます。CRCでもいいんですが、なんとかボルトを回そうと買ったラスペネを意地でも使いたかったので。
しばらくおいてからワイヤーブラシでこすり、錆を落とします。ボルトの溝に錆が詰まっていると新しいナットが入らないので、なるべくきれいにします。
でもそんなに神経質にならなくても大丈夫。まあこんなもんか、でOKです。
このブラシで歯を磨くところを想像しないように注意してください。
この後、ねじ山修復ヤスリをかけておきます。
ピッチ1.25mmのヤスリで、力を入れずにコリコリと削ります。
少し削ったらナットを締めてみる、の繰り返し。削りすぎたら取り返しがつかないので。
4.補強プレートとナットの取り付け
新しいナットとワッシャ、パッキン。
朝イチでディーラーさんに行ってお願いすれば、早ければその日の午後には届きます。
ディーラーさんに「安いパーツで申し訳ないんですが…」と切り出したら、「10円でもいいので遠慮なく」と言ってくれました。
ネットで純正パーツを検索すると、ヤフオクで法外な値段で売り買いされてるのがヒットします。でも、ディーラーさんに行けば定価・送料手数料なしで取り寄せてもらえます。2回ほど来店する必要はありますが、ヤフオクのぼったくりには引っかからないようにしましょう。
プレートに、新しいナットでワイパーリンクを固定します。
この時点で大穴が隠れるので、ニヤニヤしてしまいます。
5.ネジ止め用の穴を開ける
プレートに合わせて、ハンドドリルでねじ穴を開けます。
プレートによっては穴が開いてなくて両面テープで留めるものもあるようですが、やっぱりネジ止めのほうがいろいろと安心です。
いろいろ、というのは、強度の面もありますがプレートを外して再修理することもあり得るよなーということを考えて、ということです。
同じ理由で、リベット留めのほうがかっこはいいですがネジ留めのほうがいいかな、と思います。
6.プレートの取り付けとコーキング
ネジ穴を開けたら、あとはネジ留めしてワイパーを取り付けるだけ。
ボディーとプレートの隙間、ネジの部分をコーキング剤で埋めておきます。
これで完了。
7.インプレッション
この作業の翌日から旅行に行ったのですが、最終日、帰り道で雨が降ってきました。
数年ぶりに滑らかに動くワイパーを見て感激していると、横のツマが一言「いや、これが普通だから」。
…ごもっともです。
先日、関東地方も梅雨入りしました。今年は雨におびえなくてすみます。
雨降らないかなー、と、新しい傘を買ってもらった子供のように空を見上げる毎日です。
|